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高齢者向け配食サービスについて

はてなブックマークを眺めているとこんなコラムがありましたのでなんとなく高齢者向け配食事業紹介を・・・

急拡大の高齢者向け弁当宅配市場、先駆者ワタミ失速で、なぜ異変?競争激化で課題露呈

高齢者向け配食サービスについて

近年宅配弁当市場は高齢者向け宅食サービスを中心として市場規模が拡大しています。元々高齢者向けサービス事業所(デイサービス・デイケア・各種介護事業所)は、トレンドとしてコストのかかる給食サービスの利用から宅配の配食サービスを利用していますので、多くの業者が高齢者向け食事作成のノウハウを持っています。

介護施設の食費予算は、1日にあたり1000円から2000円(月30000円から60000円前後)ですので、宅食と施設の食事の料金はあまりありません。 そんなこともあってか、高齢者向け配食サービスは、既存の施設へ提供してる会社であればさほど難しい事業ではありません。

一方昔からサービスを行っていた高齢者向け食事を作っていた会社からすると、有料老人ホーム全盛期から近年の低価格福祉サービスにより、広く安くが基本となり、規模を持つことが必要となっており、大手企業とのM&Aや業務提携が増えました。

新規参入プレーヤー一例(買収、業務提携を含め)

2008年度 タクショクワタミ

2010年度 フーディー→オーシャンシステム

2011年度 コンテクスト→アイチフーズ

2012年度 シニアライフ・クリエイト→ファミリーマート

2013年度 モンテローザ

2014年度 株式会社ベネッセパレット(ベネッセHD)新規参入

2014年度 シルバーライフ+ライドオン・エクスプレス(業務提携)

2014年度 夢の街想像委員会(出前館)シニア向け配食サービス検討中

他にも多数あります。セブン-イレブンなどの配食サービスなども高齢者向け弁当などを作っています。新規参入具合から見ると高齢者向け配食サービスはまだ成長期に見えるかもしれません。

配食サービス事業のムズカシさ

ここでやっと冒頭の記事の話になりますが、ワタミの宅配が息切れしているようです。記事によると、13年3月期決算では前期比48.1%の売上成長をしていたが、14年3月時には、大幅な営業拠点拡大にも関わらず、売上高営業利益ともに予想通りに進んでいないそうです。 新規参入が増えている中、いち早く大規模配食サービスを始め、マーケットリーダーですら予想通りに事がすすみません。

大手が参入する前の2005年度JETRO資料

結構古い資料ですが、JETRO日本の医療関連サービス産業動向(PDF注意)というインダストリアルレポートを出しています。つまりワタミが参入する3年前の資料です。まだ、高齢者向け配食サービスとは言わず、患者食宅配サービスという扱いになっています。2005年度には年間5億円規模で患者食宅配サービスの大手と呼ばれていた時代です。

 JETROが想定した事業参入パターンと課題点

JETRO在宅食市場参入

在宅食への参入は上記の表で代替区分けできると思います。 逆に言うならそれ以外の業界から新規参入は関連店がなければチャレンジされている事業者ですね。

表の1は、タイヘイやワタミ(旧タクショウ)ですね

2は、セブン-イレブンファミリーマートあたりでしょう

3は、ニチイやベネッセなどが挙げられるとおもいます。

課題点としては採算性が一番大きな問題でした。ネットでもワタミの宅食の配送業務委託料の安さで話題になっていましたが、2005年にすでにJETROが配送効率の悪さを示していました。今のマーケットリーダーであるワタミの宅食の求人広告を見るに一日30軒程度で配送システムは革新されておらず、デリバリー面のコストダウンは、どれだけ業務委託費を減らすかの戦いしかありません。

JETRO2

jetro5

結局、JETROでも指摘されていますが、患者食宅配サービスという配食サービスが、公的サービスからスタートしており、のっけからスケールメリットとコストダウン勝負の業界となってますので外資も参入しないの観察すらされないのだろうとまとめられています。

正直個人的には、宅食産業がよほど会社の方向性と合っていない限り、その会社への投資を含めおすすめできないです。 そして高齢者にとっては、配食サービスが始まったら高齢者施設に入ってもずっとチルド食生活みたいなもんです。 未来的なのかな?僕は、給食サービスがある施設に入りたいです。